La Posada / ラ・ポサダ



d0361902_14402081.jpg



メアリー・コルターといえば、「フレッドハーべイ社」の専属デザイナーで、特にグランド・キャニオン内にある多くのランドマークをデザイン・設計した女性建築家でもある。
彼女のスタイルは、スペインのコロニアルリバイバル様式 ミッション・リバイバル様式の建築をネイティブアメリカンのモチーフや素朴な要素とでブレンドしたもので、南西部において先鋭的で多大な人気を博した。
以前アップしたPetrified Forest National Park (化石の森国立公園)のThe Painted Desert Inn (ペインテッド・デザート・イン)の内装の設計は彼女の手によるものである。



d0361902_10301173.jpg

今回の旅の宿泊先となったアリゾナ州ウィンスローの La Posada (ラ・ポサダ)は、1930年にサンタフェ鉄道とフレッドハーべイ社が企画し、メアリー・コルターがデザイン・コンセプトを中心に建築プロデュースして設計したもので、“ 最後の偉大なる鉄道ホテル “ と呼ばれている。
当時、サンタフェ鉄道が時代の息吹とともに、さぞかしたくさんの乗客をこの場所に運んできたことだろう。



d0361902_10492233.jpg
d0361902_10504225.jpg

コルターは、裕福なオーナーが旅行の時に買った宝物で一杯になった”いにしえの大農場”というストーリーでこのホテルをデザインした。


d0361902_14372630.jpg
d0361902_11153510.jpg

さらに構造物から景観、家具、メイドの衣装、陶器の皿まで、あらゆるものが彼女のコンセプトの対象だった。



1930年代の "La Posada"の写真より。
d0361902_11184678.jpg
d0361902_1122149.jpg
当時は"Fred Harvey Hotel"という名前だった。


d0361902_11281041.jpg
全盛期には、ホテルの新聞スタンドでは年間50万枚のポストカードを販売していた。第二次世界大戦中、ウェイトレスは兵士に毎日3000本のスパムサンドイッチを提供した。



時が過ぎ、鉄道旅行の時代が終わり、50年代後半になるとホテルは閉鎖。
コルターがこだわった家具などはすべてオークションで売られ、60年代になると、サンタフェ鉄道のオフィスになってしまった。



d0361902_11535620.jpg

1994年になると、サンタフェ鉄道はバーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道(現在のBNSF鉄道)に合併し、建物を解体し敷地を売ろうとしたが、街は団結して反対。
この古いホテルを守ることを街の再生懸案とした。



d0361902_11502746.jpg

Allan Affeldt (アラン・アフェルト)と妻のアーテイスト Tina Mion (ティナ・ミオン) が交渉を重ね、ホテルの再建を宣言し、1997年に買い取り、修理や改装を経て La Posada (ラ・ポサダ)として、歴史あるホテルが再び蘇ることになった。


d0361902_12522356.jpg
前出の1930年代の写真と比べてみると面白い。


d0361902_13234753.jpg

La Posada (ラ・ポサダ)では、泊まった著名人の名前がそれぞれ各部屋に付いている。
かつてこのホテルに滞在した著名人は、フランクリン・ルーズベルト大統領をはじめ、天皇陛下、アインシュタインやハワード・ヒューズ、ジョン・ウェインやフランク・シナトラ、ジェームズ・タレル、など枚挙にいとまがない。

ちなみに私の部屋は、108号室 。
あのマリリン・モンローと「百万長者と結婚する方法」で共演した女優、ベティ・グレイブルの部屋 であった。



d0361902_1225023.jpg
d0361902_12252287.jpg
d0361902_138636.jpg

個人的には、いろいろな場所に飾られている南西部のアート作品やTina Mion (ティナ・ミオン) のアート絵画などは、このメアリー・コルターの建築とはマッチしていないと思うのだが...



d0361902_14272734.jpg

この後、ウィンスローの町を散策。
週末の旅人は先へと向かうのだった。





La Posada

303 E Second St
Winslow, AZ 86047
(928) 289-4366
http://laposada.org/





by TERAN3_3 | 2018-03-02 00:08 | history | Trackback
トラックバックURL : https://teran33.exblog.jp/tb/26530718
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。